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福ねこ展 2017.5.9

こんにちは、看護師の浅沼です。
GWも終わり、少しずつ暑さも出てきましたね。
❝9連休❞とまではいかないですが、お休みを頂いた日に、現在、目黒雅叙園の百段階段にて開催されております、『福ねこ』展に行って参りました!
 
様々な作家さんの作品が沢山展示してあり、366体、すべての誕生日の日付が印字してある、一体一体表情の違う猫達(ちなみに、2枚目の画像は私の誕生日です)や、各国の伝統ある衣装を纏った猫、独特なタッチで描かれていたり、切り絵で描かれている猫がいたりと、とても見ごたえのある展示会でした。
 
ちなみに、展示の為に使用されている、百段階段ですが、実際は100段ではなく『99段』なのはご存じでしょうか?
私は全く知らなかったので、100段あるのかと思っていました。
 
では、なぜ『100段』ではなく『99段』なのかというと、昔から日本では数の多いものを『百』や『千』という言葉で表現していました。この階段も永遠に続くような長い階段ですので、通称『百段階段』と呼ばれています。
そして、あと1段足さずに99段で止めているのには『縁起担ぎ』という諸説があるそうです。
 
この99という数字も奇数は陽数といわれ、昔から奇数は縁起のいい数字とされているそうです。
例えば日本の五節句の1月7日は「人の節句」、3月3日は「桃の節句」、5月5日は「端午の節句」、7月7日は「七夕」、9月9日は「重陽の節句」など、他にも「七五三」、「三々九度」、「三人官女」、「五人囃子」、「ひな壇の段数」も5段、7段など、その縁起の良い奇数の中でこれ以上ない大きな数字を2つ重ねて『99段』となった説があるそう。
 
そしてもう一つ。
未完の美学といい、「完璧な数字より発展性のある数字」にという説があるそうです。
「月は満ちると欠ける」と歌で詠まれた様に、完璧な状態は長くは続かないという考えから、あえてひとつ数字を引いたという説です。
100という完璧な数字(整った数字)から1を引いて、まだ良くなる余地を残した99段にしたそう。
そして日本の家屋には人目につかない場所にあえて未完の場所を作るという験担ぎもあったそうです。
 
作品達はもちろんのこと、こうした歴史ある建造物に飾られるのを見て、とても深く考えさせられる1日になりました。
 
展示以外にも実際に作品を購入出来るブースもあり、猫が好きな方にはお勧めのイベントだと思います!
5月14までと残りの日にちはありませんが、もしご興味がありましたら、是非、行かれてみてくださいcat
 
【開催場】
目黒雅除園・東京都指定有形文化財「百段階段」
福ねこ at 百段階段